1:パウチ(ラミネート)フィルムとの違い

押し花アイロンフィルムとの違い

今でも押し花しおりと言えば、既存材料のパウチフィルムとかラミネートフィルムを使って・・というのが主流の様に思われます。


パウチフィルムとかラミネートフィルムは写真や紙のカードなどに防水性も持たせるための材料で、ポリエステルフィルムの内側に熱で融ける薄い糊を付着させた素材です。


写真や紙など平面の素材をパウチ(ラミネート)フィルムに挟んでラミネーターに通すと、付着した薄い糊が溶けて写真をカバーして、写真や紙に防水性を持たせることができます。

しかし、残念ながら薄い糊しか付着していないので、押し花しおりを作った場合台紙の周りを透明のフィルムで覆うようにしないと作れません。


また、凹凸のある押し花を挟んでラミネートすると、花の周りに空気が入り立体を平面で包み込む無理がみられます。しかも、単体のポリエステルフィルムには殆どガスバリア性(酸素・水蒸気を透しにくい性質)がありませんので、せっかく作った押し花しおりも、早くに退色してしまいます。


2:押し花アイロンフィルムの正体

hotbond.jpg

皆さん、先端がアイロンの様に熱くなっていて、うしろからスティック状の糊を差し込んで使う「グルーガン」とか「ホットボンド」と呼ばれている接着剤はご存じでしょうか。


この接着剤は、熱で融ける糊を後ろから押し込み、熱で融けた糊が先端から出る様な構造になっていいて、リースの仮止めなんかに便利な接着剤です。


この接着剤は平面同志の接着では、接着力があまり期待できませんが、融けた接着剤が紙や布などの繊維質の中に浸透して冷めて固まると、接着力が強まります。


上で説明したスティック状の糊が150ミクロンのフィルムシート状になって離けい紙(何もくっつかない紙)に張り付いている状態を想像してみて下さい。


細かい成分は違いますが、それが押し花アイロンフィルムなのです。


film.jpg


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